国の登録有形文化財に指定された京町家が5G実証実験を実施
更新日:2021年2月4日
国の登録有形文化財に指定された呉服問屋「冨田屋」(京都市上京区 代表取締役田中峰子)がロボット技術センターで、京町家の魅力を伝える方法を探るべく5G通信を利用した実証実験を行いました。
将来的にはデジタル文化観光事業の実現を目指しており、京都大学(井手亜里名誉教授)が開発した高精密デジタルデータ撮影技術により文化財を完全保存するとともに、そのデータを活用したバーチャル観光、リモート観光等の展開を推し進めていきたい、との計画。
今回の実証では、その超高精細360度(50-500K)撮影用機材を用いて予め撮影した町家(国の登録有形文化財)の大容量映像を、5G通信によってサーバからストレスなくモニターに表示することができた。
5Gでは、コンテンツ表示を高速かつ細部のズーム等もスムーズに行えるようになった。表示速度としては、概ね2~10倍程度の速さになったとの結果。
【参考データ】・表示にかかる時間(秒)
LTE実験 | PC | iPhone | iPad | iPad |
高精細360度画像表示システム | 10.47 | 3.87 | 9.70 | 12.63 |
E3Dマップコンテンツ表示 | 13.18 | 10.25 | 20.96 | 17.29 |
5G実験 | PC | iPhone | iPad | iPad |
高精細360度画像表示システム | 1.75 | 2.18 | 4.76 | 8.96 |
E3Dマップコンテンツ表示 | 1.17 | 3.41 | 4.03 | 7.38 |
KICKではロボット技術センターの他に屋外でも5G通信が可能な道路も完備しております。
実験の場を探しておられる方はご相談ください。
なお、お着物での当センター利用は開設依頼、初めてのこと。