第20回「大学リレーセミナー」(5月22日)の開催報告
更新日:2019年5月23日
(公財)京都産業21では、けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)におきまして、入居企業、けいはんな学研都市に立地する研究機関や企業、支援機関の方々にも参加していただき、研究内容や事業内容などの事例紹介、外部講師による話題提供などの相互交流の場づくりを進めています。その一環として、この度、下記の通り“スマートエネルギー&ICT”・“スマートカルチャー&エデュケーション”をテーマとする第20回大学リレーセミナーを開催いたしました。
【日時】 2019年5月22日(水)18時~20時15分
【場所】 けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)
3階「会議室」
【プログラム】
「産学協働人材育成 ~新しい産学連携のかたち キャップストーン・プロジェクト~」
講師:田畑 修 先生
京都大学大学院工学研究科 教授
京都先端科学大学工学部長・工学研究科長就任予定(2020年4月開学)
まず、田畑先生の研究分野であるMEMSの最新の研究動向、とりわけ、バイオ分野への展開やナノテクノロジーとの融合の例として、ヒトを生体外でモデル化することができる 「Organ/Body on a Chip」(臓器チップ)の開発や、DNAを使ったナノテクノロジーのトピックスを紹介していただきました。
次に文部科学省が進める大学研究開発設備の共同利用促進事業「ナノテクノロジープラットフォーム事業」、特に先生が運営責任者を務める「京大ナノテクノロジーハブ拠点」の概要と活用法について紹介していただきました。
続いて、京都先端科学大学(KUAS)の工学部(2020年4月開設設置認可申請中)カリキュラムに導入されるKUAS独自のキャップストーン・プロジェクト(CP)について、その枠組み、狙い、アウトカム、波及効果などについてお話しされました。“キャップストーン“とはエジプトのピラミッドの頂上部に置かれた四角錐状の石のことです。KUASのCPは、学部生の大学生活の集大成として、産業界と大学が協力して実践力涵養に取組むプロジェクトです。このプログラムを通して、「ストリート・スマート」(現場対応力の優れた人)な学生を育て、社会に送り出したいとのことでした。
3テーマに係る1時間超に及ぶ話題提供の後、参加者全員で活発な意見交換を行いました。
【参加者】 35名
本年度も定期的に開催しますので、引き続き多数の皆様のご参加をお待ちしています。