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第15回「大学リレーセミナー」(第23回「KICK交流会」)開催報告

更新日:2018年6月29日

(公財)京都産業21では、けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)におきまして、入居企業、けいはんな学研都市に立地する研究機関や企業、支援機関の方々にも参加していただき、研究内容や事業内容などの事例紹介、外部講師による話題提供などの相互交流の場づくりを進めています。
 今回、“スマートライフ”をテーマとして、第15回大学リレーセミナーを開催しました。

【日時】 2018月6月27日(水) 18時~20時

【場所】 けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)
     3階「会議室」

【プログラム】
  ●第1部
 「PD-1とがん、そして自己と非自己の識別」
 講師はTリンパ球(略称はT細胞:がん細胞の溶解や臓器移植の拒絶反応などを司る白血球のひとつ)による「自己-非自己」識別機構の本質に迫りたいと思い、学生時代に夢見たサブトラクション実験を京都大学の本庶研究室にて実行し、たったひとつのPD-1遺伝子にたどり着きました。そのPD-1は、当初狙っていたような細胞死関連分子ではありませんでしたが、PD-1の機能をオプジーボなどの抗体で弱めると一部のがんが治ることが発見され、T細胞が「自己」と「非自己」を識別する際に、PD-1が重要な役割を果たすことが明らかになってきました。これらの知見が、世界各国でがん治療のために応用されています。今回のセミナーでは、これまでのPD-1研究の展開から未解決の課題などについて、分かりやすく示していただきました。
 講師:石田 靖雅 先生
    奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域 准教授

  ●第2部
 「進化する神経内科診療と筋難病研究の新展開」 
   神経内科学は、脳・神経・筋の疾患を内科的専門知識と技術をもって教育・研究・診療する講座で、この脳から脊髄、末梢神経、筋に至る「神経系」こそが、人間が人間たる所以である最も重要な組織です。講師が医師になった1995年当時は、難病の半数以上が神経内科で扱う疾患で、診断されても治療法がなく「治らない神経内科」と揶揄されました。しかし、最近の驚異的な脳科学の進歩により、以前は対症療法に甘んじていた脳卒中や認知症、そして多くの神経筋難病にも新たな画期的な治療法が次々と開発されました。まさに「治る神経内科」の時代です。神経筋難病の研究も飛躍的に進化し、講師の研究テーマであるオートファジー異常に関連する筋疾患の病態解明や新展開についても紹介していただきました。今後超高齢化社会を迎えるにあたり、脳卒中や認知症、パーキンソン病などの増加が見込まれ、神経内科医の需要は益々高まるところであり、その将来展望についてもお話しいただきました。
  講師:杉江 和馬 先生
     奈良県立医科大学 神経内科学講座 教授
      
いずれも、お話を約45分ずつしていただき、その後、参加者からの質疑応答等、活発な意見交換が行われました。

【参加者】 41名
  
今後も定期的に開催しますので、引き続き多数の皆様のご参加をお待ちしています。

 

          

    

    

    

 

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