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第13回「大学リレーセミナー」(第20回「KICK交流会」)開催報告

更新日:2018年3月26日

       第13回「大学リレーセミナー」(第20回「KICK交流会」)開催報告


 (公財)京都産業21では、けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)にお
きまして、入居企業、けいはんな学研都市に立地する研究機関や企業、支援機関の方々にも参
加していただき、研究内容や事業内容などの事例紹介、外部講師による話題提供などの相互交
流の場づくりを進めています。
 今回、“スマートライフ”をテーマとして、第13回大学リレーセミナーを開催しました。

【テーマ】「認知症克服へ向けた脳の基礎研究とその展望」 

【日時】 2018年3月15日(木) 18時~20時

【場所】 けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)
     3階「会議室」

【プログラム】
第1部
   「ダウン症の精神遅滞や認知機能障害の治療は可能か!?」
    ヒトの常染色体は22対44本あり、両親からそれぞれ一本ずつ受け継ぎ対をなしま
   す。しかし、21番目が3本となった場合はダウン症が発症します。他の遺伝子疾患と比
   べても患者数が非常に多いダウン症は、日本でも700人に一人の割合で出生しており、
   その症状は特徴的な扁平な顔や精神遅滞をはじめ多岐にわたります。近年、ダウン症患
   者の平均寿命が延びていることから、多くの人が40代という若い年齢でアルツハイマー
   様認知症を患い、育児と介護、知的障害と認知症という二つの側面で新たな臨床問題が
   生まれています。講師らは、ダウン症モデル動物を用いて精神遅滞と認知機能障害のメ
   カニズムを研究し、治療法の確立を目指しています。今回の話題提供では、その研究成
   果を紹介していただき、ダウン症の治療の可能性について考える機会を提供していただ
   きました。

     講師:石原 慶一  先生
        京都薬科大学 病態薬科学系 病態生化学分野 講師
        
   第2部
   「脳の免疫がアルツハイマー病克服のカギを握る!?」   
    脳の免疫細胞‘ミクログリア’は脳形成や発達に積極的に関わり、生涯を通じて脳を
   監視し、環境の修復に働くことがわかってきました。しかし、この細胞が作られるチャ
   ンスは生まれてくる前の一回限りで、その後はミクログリアも身体とともに老化してい
   きます。老化を最大の危険因子とするアルツハイマー病にも、ミクログリアの老化(脳
   免疫の機能不全)が深く関与するのではないかと考えられ始めました。講師らは必要な
   時に必要なだけ‘うまれたて’のミクログリアを作り出す技術を見いだせれば、アルツ
   ハイマー病治療にも活かされるのではないかと考え、次世代治療としての細胞治療戦略
   に取り組んで来ました。今回の話題提供では、その研究成果を紹介していただき、アル
   ツハイマー病治療の可能性について考える機会を提供していただきました。

     講師:高田 和幸 先生
        京都薬科大学 生命薬科学系 病態生理学分野 准教授

いずれも、お話を約45分ずつしていただき、その後、フロアを交えての総合意見交換におきま
して、参加者との活発な意見交換が行われました。

【参加者】 37名 
  
今後も定期的に開催しますので、引き続き多数の皆様のご参加をお待ちしています。

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